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旧約聖書

歴代誌上の学び


背景

歴代誌も、もともとは上、下ともに一つの書物として記述されており、ヘブル語の記述では「記録」あるいは「年代記」という表題がついていました。この書物に書かれている記述は、明らかに異なった年代の事柄がまとめられたものとなっていますが、誰が一つに編纂し記述したのかは明らかではありません。古代イスラエルの伝承によれば、ソロモンの神殿がバビロニア帝国によって焼失し、民が捕囚となり、ペルシア帝国のときにエルサレムへの帰還を許され、ネヘミア、エズラによって神殿が再建された紀元前450から425年頃にエズラによって記述が編纂されたとされています。

歴代記上は、人類のはじめから、イスラエルが統一王国となり、その初代の王であるサウロまでのイスラエルの民に至る系図と歴史のあらましが冒頭に記述され、サウロがペリシテ人との戦いで戦死した後ダビデが王位に就き、ダビデの治世とダビデが神殿を建造するために進めた準備と、ソロモンに王位が引き継がれ、ソロモンによって神の神殿が完成してゆくまでの歴史的な記録が記述の骨子となっています。

歴代誌は、サムエル記や列王記の記述の繰り返しのようにも見えますが、捕囚から帰還したイスラエルの民に、彼らが、約束されたダビデの王位を継承する神の選びの民であることを思い起こさせるという観点から記述されており、彼らが過去に犯した背信、偶像礼拝、異邦の民との婚姻、イスラエルの民の不一致にたいする戒めと教訓がこの書物の記述された目的となっています。

イスラエルの民がバビロニア捕囚の帰還後は異邦の神々を拝むことがなかったということは特筆すべきことです。


概要

I. 神の契約と神殿、はじまりと先祖の系図(1-10)

A.最も最初の時代、アダムからノアまで(1)
-アダムからアブラハム(1:1-27)
B.族長たちの時代 (1-2)
-アブラハムからヤコブ(1:28-54)
-ヤコブからダビデ (2:1-55)
C.民族から国家の成り立ちまで(3-10)                          
-ダビデの家系、ダビデから捕囚まで(3:1-24)
-12部族の系図(4:1-8:40)
-エルサレムの居住者 (9:1-34)
-サウロの系図 (9:35-44)
-サウロの死 (10:1-14)

II. 神殿建造への準備とダビデの治世 ( 11-29)

A.ダビデ王による神殿建造の準備 (11-22)             
-ダビデの王位就任 (11:1-3)
-エルサレムの奪還 (11:4-9)
-ダビデの勇士たち (11:10-12:40)                
-ダビデと契約の箱 (13:1-17:27)
1. ダビデ契約の箱をキドンの打ち場まで運ぶ、ウザの死 (13:1-14) 
2. ダビデの妻たち、息子、娘、ペリシテの平定と名声 (14:1-17)  3. ダビデ、契約の箱をエルサレムまで運ぶ (15:1-29)
4. 契約の箱が幕屋に安置され、神への感謝と賛美 (詩篇38.70)(16:1-43)
5. ダビデ、神殿建設を願う、ダビデへの契約 (17:1-27)       
-ダビデ、イスラエル全土を平定する(18:1-20:8)         
-ダビデの罪(自分を誇る)人口調査、軍隊を数える、オルナンの打ち場と地所を祭壇の場所として買い取る(21:1-30)          
-ダビデ、神殿建造のための準備、ソロモンへの励まし、繁栄の秘訣 (22:1-23:1)         
B.ダビデ王による神殿礼拝のための準備 (23-29)         
-ダビデ、神殿奉仕の人々(レビ人)の役割分担、礼拝、賛美 (23:2-26:32)
-レビ人を24の組みに分ける(24)           
-賛美のためのミュージシヤン(楽人)の役割(25)
-門衛の組み分け、宝物庫の管理(26)
C.王に仕える分団ごとの組み分け、宝物庫の管理をする者(27)
D.各部族のつかさたち、ソロモンへの最後の励まし(28)
E.ダビデ、神殿建造の為に捧げる、ダビデの神への礼拝と賛美(29:1-21) 

Ⅲ.  ソロモンの王位継承とダビデの死(29:22-30)


鍵となる節

  • 全イスラエルは、ヘブロンのダビデのもとに集まって来て言った。「ご覧のとおり、私たちはあなたの骨肉です。
    これまで、サウルが王であった時でさえ、イスラエルを動かしていたのは、あなたでした。しかもあなたの神、主は、あなたに言われました。『あなたがわたしの民イスラエルを牧し、あなたがわたしの民イスラエルの君主となる。』」
    イスラエルの全長老がヘブロンの王のもとに来たとき、ダビデは、ヘブロンで主の前に彼らと契約を結び、彼らは、サムエルによる主のことばのとおりに、ダビデに油をそそいでイスラエルの王とした。(第一歴代誌11章1-3) 
  • あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちのもとに行くようになるなら、わたしは、あなたの息子の中から、あなたの世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。
    彼はわたしのために一つの家を建て、わたしはその王座をとこしえまでも堅く立てる。
    わたしは彼にとって父となり、彼はわたしにとって子となる。わたしはわたしの恵みをあなたの先にいた者から取り去ったが、わたしの恵みをそのように、彼から取り去ることはない。
    わたしは、彼をわたしの家とわたしの王国の中に、とこしえまでも立たせる。彼の王座は、とこしえまでも堅く立つ。」(第一歴代誌17章11-14)
  • 主よ。偉大さと力と栄えと栄光と尊厳とはあなたのものです。天にあるもの地にあるものはみなそうです。主よ。王国もあなたのものです。あなたはすべてのものの上に、かしらとしてあがむべき方です。
    富と誉れは御前から出ます。あなたはすべてのものの支配者であられ、御手には勢いと力があり、あなたの御手によって、すべてが偉大にされ、力づけられるのです。(第一歴代誌29章11-12)


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