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旧約聖書

ヨエル書の学び


背景

ヨエル書は、冒頭に述べられているように、南ユダ王国ペトエルの子ヨエルによって記されました。しかし、ペトエルが何者であったのかは推測の域をでません。
ヨエルがこの書を記述したのは捕囚の時代以前、北王国イスラエルではエリヤ、エリシャが預言者として活躍した時代、紀元前850年頃と考えられています。
その理由は、1)、ヨエル書に述べられている敵の来襲の描写は列王記下12章に記されている7歳にして祭司エホヤダに支えられ王位に就いたヨアシュのときの描写と似通っている 2)、ヨエル書と同時代に記されたとされるアモス書の描写と描写が似通っている 3)、王の名前についての記述が少ないことは、幼少にして王位に就いたヨアシュの時代を反映していると考えられる。
ヨエル書は、最終的に紀元前722年、北イスラエル王国の滅亡をもたらすアッシリア帝国の侵略を預言していると考えられますが、直接的には主の宮や祭司について言及されていることから、南ユダ王国にたいして宛てられています。
ヨエル書の預言は、直接的にはヨエルの時代から近未来のアッシリア帝国の預言をしていますが、より遠い将来、エゼキエル書に延べられる北方からのイスラエルへの侵略、主の日の神の裁き、終わりの日の戦いと再臨と裁きについても述べられています。
したがって、ヨエル書は、主の背信への裁きの警告と悔い改めによる将来の神との関係の回復、祝福について神を待ち望むことが主題となっています。


鍵となる聖句: 「しかし、今、・・主の御告げ。・・心を尽くし、断食と、涙と、嘆きとをもって、わたしに立ち返れ。」
あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、主に立ち返れ。主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださるからだ。主が思い直して、あわれみ、そのあとに祝福を残し、また、あなたがたの神、主への穀物のささげ物と注ぎのぶどう酒とを残してくださらないとだれが知ろう。(ヨエル書2章12-14)


概要

I. いなごの災いと悔い改めの勧め(1章:1-2章:27)

A. ヨエル、実際に前の時代に起こったいなごの災害を後の時代まで伝えることを思い起こさせる。(1章:1-31)           
B. ヨエル、長老たちにいなごの災害によって、収穫が台無しになったこと土地が荒廃したことを思い起こさせる。(1章:4-12)
C. 「主の日」の間近いこと、イスラエルとユダに対する悔い改めの勧め(1章:13-2章:17)
D. 神はご自分の民を憐れまれ、心を引き裂いて主に立ち返るとき顧みられる(2章:18-27)

II. 預言された「主の日」の後にイスラエルにもたらされる祝福(2章:28-3章:21)

A. 後の日に神がイスラエルに神の霊を注がれ、イスラエルは世界に神の栄光を証する器とされるイスラエルの背きにたいして争われる神(2章:28-32)
B. 国々はイスラエルに対しての振る舞いによって裁きのときに神からの評価を受ける(3章:1-17) 
C. 再臨とシオンから世界の国々を治められる主(3章:18-22)

 


旧約聖書


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