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旧約聖書


ミカ書の学び


背景

ミカ書は、冒頭に述べられているように、南ユダ王国モレセテの町の出身であったミカによってユダ王国のヨタム、アハズ、ヒゼキアの時代、紀元前735年から紀元前700年の期間に記述されたと推定されています。
ミカמיכהという名前は、誰が神に似たものであろうか?という意味です。
モレセテの町は、ミカ書の記述(1章14節)に引用されているモレセテ・ガデ、南ユダのベツレヘムの丘の南ガデの丘陵地帯であろうと推察されています。この地帯は南ユダ王国の都エルサレムへの主要な交通要衝となる町であったために敵国から侵略を受けるとき、特に南側から攻撃の対象となった地域のようでした。ソロモンの子レハベアムがユダのなかに防備の町々を築いた(歴代誌げ11章5-12)ときの町の一つと考えられています。
ミカはイザヤ、ホセアとほぼ同時代の預言者であり、イザヤが王や国の指導者、エルサレムの民に向けられた預言を述べたのに比してミカは、その地の一般の民に向けた預言を述べています。しかし、ミカ書とイザヤ書には幾つかの共通する預言のテーマが述べられています。
南ユダ王国でヒゼキアが王となった時代(紀元前735-686年)に北イスラエルはアッシリア帝国によって首都サマリアは陥落し、国も滅亡しました(紀元前722年)。
南ユダ王国もアハズが王となった時代から度々アッシリアからの侵略を受け、ヒゼキア王の時代にはアッシリアのセンナケブリ王によってユダ王国の防備の町々が占領され、エルサレムは南側からの攻撃を受け、このときモレセテの町も攻略されアッシリア軍によって多くの人々が捕虜と なりました。
ミカが預言を始めた最初の頃は、主に北イスラエルに向けた警告を述べていますが、この書が記される時にはすでにイスラエルは滅ぼされ、大部分は南ユダ王国に宛てられた警告と預言が述べられています。
ミカ書はイスラエルの民、ユダの人々が神との特別な契約の民であることを思い起こさせ神の義による罪と不従順にたいする神の裁きから避けられないこと、一方で最終的に神が治められる国が打建てられることが述べられています。


鍵となる聖句:

「主は多くの国々の民の間をさばき、遠く離れた強い国々に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。 」 (ミカ書4章3)

「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。」(ミカ書5章2)

「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を行ない、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。」(ミカ書6章8)


概要

I. 神の民への切迫した裁きの警告(1章1-3章12)

A.  サマリアに対する裁き(1章2-8)   
B. ユダ王国の腐敗と偶像礼拝にたいする裁き(1章9-2章13)
C. サマリアとユダにたいして神がされている非難(3章1-12)

II. 最終的な神の民の祝福(4章1-5章15)   

A. 来るべき神の国(4章1-5章6)
B. 神の国の特性、メシアの治められる国(5章7-15)

III 神の民の現在の応答(6章1-7章20)

A. 神のイスラエルに対する告発(6章1-16)
B. ミカのイスラエルに対する嘆き(7章1-10)
C. 神のイスラエルへの祝福(7章11-20)


旧約聖書


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