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アモス書の学び
背景
アモス書は、南ユダ王国ベツレヘムの南東テコアでいちじく桑の木を栽培する牧者アモスによって記されました。(1章1、7章14)
アモスがこの書を記したのは紀元前755年頃、北イスラエルの王ヤロブアム二世の治世の後半、ホセア、ヨエル、イザヤなどの預言者たちとほぼ同時代とされています。
アモスは南ユダ王国に住んでいましたが、その預言は主に繁栄のなかで神との契約から離れてゆく北イスラエル王国に向けて、裁きの警告と終わりの日の回復の希望を述べています。
北イスラエルはヤロブアム二世の時代、領土を回復し王国は繁栄しましたが、イスラエルは豊かになるにしたがって、神を求めるより彼ら自身の欲求を満たすことに心を傾け、物質的な繁栄と反比例して、神の秩序を忘れ去り、国は退廃の一途を辿りました。
アモスは、このようなイスラエルの状態に対する神の裁きの警告と、国々のあいだでイスラエルがふるわれ、罪の結果おこる悲惨な滅びと悔い改めによる終わりの日の回復を預言しています。
このように、アモス書には、直接的には神の契約を歪めるイスラエルに対する裁きの警告と、悔い改めの勧告と終わりの日の回復が告げられています。
概要
I. 罪の宣告と裁き(1章-2章:3)
A. 契約の民への国々の侵害にたいする神の裁きの宣告(1章-2章:3)
B. 契約を歪めるユダ王国にたいする神の裁きの宣告(2章:4-6)
C. 契約を歪めるイスラエル王国にたいする神の裁きの宣告(2章:7-16)
II. イスラエルの民への警告と裁き、呼びかけ(3章-6章)
A. 神が裁かれる理由(3章)
B. 神の裁きの結果(4章)
C. 罪にたいする悔い改めの呼びかけ(5章-6章)
III. ヤコブの子らの裁きと回復の幻(7-9)
A. いなごの幻(7章:1-3)
B. 燃える火の幻(7章:3-6)
C. 量りなわの幻(7章:7-9)
D. アモスの召命と預言(7章:10-17)
E. かごの夏のくだもの(8章:1-14)
F. すべての国々の間でイスラエルの家がふるわれる(9章:1-10)
G. 終わりの日の回復(9章:11-15)
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