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旧約聖書

第二サムエル記


背景

第二サムエル記は、ダビデが王位を確立し、周辺の敵を平定し、領土を拡大してゆく過程、とくにイスラエルの王としてのダビデの生涯が記述されています。

この第二サムエル記はイスラエル初代の王サウロが没した後、ダビデがヘブロンにおいて、ユダ族の人々に油を注がれ、7年半の間王として治め、この間、ダビデの家とサウロの家の確執がしばらく続き、ダビデの家が強くなり、サウロの家が衰退していったことが、描かれています。

ダビデは30歳のとき、全イスラエルの王として油を注がれ、エルサレムで三十三年、全イスラエルとユダを治め、近隣の敵を平定し領土を拡げました。エルサレムに神の箱が運ばれ、神の宮の建造を願い、神がダビデと結ばれたメシア契約について記述されています。

その後、ダビデの背信と罪の結果引き起こされた悲劇、アブサロムの反乱、王位転覆のもくろみ、再びダビデの王位回復、ダビデが、主の祭壇を築く、アラウナの打ち場を、代価を払って買い取るまでの、約40年間、紀元前1010年頃から紀元前970年の時代が描かれています。

第二サムエル記は、イスラエルにおけるダビデの治世と、そのなかで歴史的な関連において神がダビデに約束された、永遠の御国を継ぐメシアについて述べられ、ダビデの座した王座がどのようなものであり、メシアがその座に着かれることを描き出すことが、この記述全体のテーマとなっています。 


概要

I. ダビデの王位確立、油を注がれ、ユダとイスラエル全土の民の王となる。 (1-10)

A. ユダ部族、ヘブロンの地で王として民を治める。 (1-4)
-ダビデ、サウロとヨナタンの戦死を悼む(1)
-ダビデ、油を注がれユダの全家の王となり、ヘブロンの町に住む。アブネルとヨアブ(2)
-サウロの家の没落、ヨアブ、アブネルを暗殺する(3)
-サウルの子イシュ・ボシェテ、ベニヤミン族のベエロテ人リモンの子レカブとその兄弟バアナによって暗殺される。(4)
B. エルサレムをエブス人から奪取し、この地でイスラエル全土の王として、民を治める (5-7)
‐エルサレムの奪取、ダビデの町の建造、ペリシテ人の陣営を打ち破る(5)
-神の箱をダビデの町へ運び上る、ウザの事件、ミカルとの不仲(6)
-神のダビデとの契約(7)
C. ダビデ、周囲の敵を征服、平定する(8-10)
-ダビデ、四隣の敵を平定する。ダビデの正しい政治(8)
-亡き盟友ヨナタンとの誓い、メフィボシト(9)
‐アンモン人との戦い、ヨアブとアビシャイの軍の圧勝(10)


II. ダビデの背信 (11)

A. ダビデのバテシバとの姦淫 (11:1-13)
B. ダビデの計画的殺人 (11: 14-27)
     

III. ダビデ背信の結果とダビデの問題 (12-18)

A. ダビデの悔い改めと悲しみ (12) 
B. 家族の悲劇的な問題、アムノンとタマル、タマルの兄アブシャロムによるアムノンの殺害、ダビデの悲しみ (13)
C. ダビデの子アブサロムの反乱 (14-18)
-ヨアブの策略、アブサロムがゲシュルからエルサレムに戻る(2年の間ダビデとの対面なし)(14)
-アブサロム、アヒトフエルの裏切り、ダビデ、エルサレムの都を明け渡す(15)
-ツィバの欺き、 アブサロムのエルサレム入場、シムイの悪口、アヒトフェルの入知恵、アブサロム 公にダビデの後宮に入る(16)
-ホシャイの謀がアヒトフェルの謀にまさる、「主がアブシャロムにわざわいをもたらそうとして、主がアヒトフェルのすぐれたはかりごとを打ちこわそうと決めておられた」(17:14)アヒトフェル(2サムエル23:34、ギロ人アヒトフェルの子エリアム、エリアムの娘バテシバ)の自殺、アブサロム、アマサをヨアブの代わりに軍団長に任命し全イスラエルを集め自身が戦いに出る(17)
-ダビデ、ヨアブ、アビシャイ、イタッイをそれぞれの陣の将とし、アブサロムの軍に備える、アブサロム、イスラエルの軍の敗北、アブサロムの戦死、アヒアマツとクシ人の報告、ダビデの嘆き(18)

IV. ダビデの王位回復 (19-24)   

A. イスラエルとユダによって、ダビデふたたび王として受け入れられる (19-20)
‐王の嘆きを諌めるヨアブ、イスラエルとユダの民が再びダビデを王として迎える、ダビデ、アマサを軍の長に任じ、アブサロムに従った人々を再び配下に迎える、シムイの謝罪、メフィボシト、バルジライ、イスラエルとユダの軋轢-イスラエルの部族、ダビデの王位帰還への論功行賞からはづれたことへの不満(19)
-シェバの反乱、(すべてのイスラエル人は、ダビデから離れて、ビクリの子シェバに従って行った)ダビデ、これに対抗し、アマサを将に任命し、シェバの反乱の鎮圧にあたるが、アマサ、ヨアブに暗殺され、ヨアブが全軍の長となり反乱は鎮圧される。(20)
B. ダビデの王国 (21-24)
-ダビデの世に3年の飢饉、ギベオン人とサウロの子孫、ペリシテ人との戦い(ペリシテのゴリアテの子孫、巨人戦士たちとの戦い)(21)
-ダビデの歌、主が敵の手から救いだされたことへの感謝(詩篇18編参照)(22)
-ダビデの最後の言葉、ダビデの勇士たち(23)、
-再び主の怒りが、イスラエルに向かって燃え上がる、サタンによるダビデへの誘惑、軍の数を数える、ダビデの悔い改めと主からの裁き、アラウナの打ち場を主の神殿のために買い取る(24)


鍵となる節

  • こうして彼らは、主の箱を運び込み、ダビデがそのために張った天幕の真中の場所に安置した。それから、ダビデは主の前に、全焼のいけにえと和解のいけにえをささげた。(第二サムエル6章17)
  • わたしはあなたをすべての敵から守って、安息を与える。さらに主はあなたに告げる。『主はあなたのために一つの家を造る。』
    あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちとともに眠るとき、わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。
    彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。わたしは彼にとって父となり、彼はわたしにとって子となる。もし彼が罪を犯すときは、わたしは人の杖、人の子のむちをもって彼を懲らしめる。(第二サムエル7章11-14)
  • ダビデはナタンに言った。「私は主に対して罪を犯した。」ナタンはダビデに言った。「主もまた、あなたの罪を見過ごしてくださった。あなたは死なない。
    しかし、あなたはこのことによって、主の敵に大いに侮りの心を起こさせたので、あなたに生まれる子は必ず死ぬ。」(第二サムエル12章13-14)
  • 主が、ダビデのすべての敵の手、特にサウルの手から彼を救い出された日に、ダビデはこの歌のことばを主に歌った。(第二サムエル記22章1-51、詩篇18編参照)
  • しかし王はアラウナに言った。「いいえ、私はどうしても、代金を払って、あなたから買いたいのです。費用もかけずに、私の神、主に、全焼のいけにえをささげたくありません。」そしてダビデは、打ち場と牛とを銀五十シェケルで買った。(第二サムエル記24章24)

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