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旧約聖書

ホセア書の学び


背景

ホセア書は、ホセア書の冒頭に述べられているように、イスラエルの王ヨアシュの子ヤロブアムの時代、ユダ王国ではウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤが王であった時代イスラエル十部族のベエリの子ホセアによって記されました。
ここに述べられているように、南ユダ王国の王は夫々、ウジヤ、紀元前790年-739年、ヨタムは紀元前750年-731年、アハズは紀元前735年-715年、ヒゼキアは紀元前729年-686年の治世であり、ホセア書は紀元前765年から紀元前720年の期間に記されました。

ホセアの預言の時代、イスラエルの王はヤロブアム二世の名だけが挙げられています。ヤロブアム二世は紀元前817年頃から41年の期間王位にあり、その治世27年目にユダ王国のウジヤが王位に就き51年の期間王位にありました。従って、ホセアはユダ王国においてイザヤが預言した頃と同時代もっぱら北王国イスラエルに対し王国が滅亡にいたるまで預言を述べています。
イスラエル王国は、ヤロブアム二世の治世初期には国家として軍事的な力を保っていましたがヤロブアムの後を継いだ子のゼカリヤが王位に就いて6ヶ月目に家臣のシャルムに暗殺され、その後紀元前722年アッシリア帝国によって滅ぼされるまでイスラエルの王は暗殺と陰謀によって王位を簒奪するという状態が続きました。この時代、北王国イスラエルにたいしてヨナ、アモスが警告の預言を述べています。

このように、ホセアの時代はイスラエル王国には陰謀と暗殺の繰り返しによって王国の政治には安定がなく民は偶像礼拝に向かい、人々の心は彼らをエジプトの奴隷状態から解放し領土を与え、繁栄をもたらし、民を祝福された生ける神から全く離れ、滅亡へと向かう状態にありました。

ホセアが述べている預言には、イスラエルが背きを認め、罪の告白をするとき、限りない神の愛と恵みに立ち返ることが出来るという神の真実が述べられ、例えイスラエルが不信と荒廃を経験しても神はその恵みの契約を忘れることがないということがホセア書のテーマとなっています。


概要

I. イスラエルの不信と偶像礼拝、ホセア姦淫の女を妻とする。(1-3章)                  

A. ホセアの姦淫の妻と不倫の女とのあいだの子、神の愛と真実と背信のイスラエル(1)           
B. 不倫の女へのホセアの愛と真実、背信のイスラエルへの神の愛と真実(2)
C. 姦淫の妻へのホセアの愛と関係の回復、荒廃のイスラエルの回復(3)

II. イスラエルの背信にたいして裁きを必要とする神の義(4-10)

A. イスラエルの背きにたいして争われる神(4章-8章)
B. イスラエルの罪、偶像礼拝いたいする裁き(9章-10章) 

III. 神との契約、恩恵の濫用にも拘わらず神の変わらないイスラエルへの愛と最終的にもたらされる回復(11章-14章)  

A. 神のイスラエルへの慈しみと祝福、警告を無視し背きと偶像へ犠牲を捧げ香を焚く(11章1-11)
B. エフライムの罪、忘恩と偶像礼拝にたいする非難、悔い改めの勧め(11章12-12章)
C. エフライムの罪、恩恵の濫用、忘恩と偶像礼拝にたいする神の裁き(13章)
D. 神の愛と尽きない慈しみによる終わりの日の回復(14章) 


旧約聖書


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