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旧約聖書


ナホム書の学び


背景

ナホム書は、冒頭に述べられているようにエルコシュ人ナホムによって記されました。ナホム     נחוּם という単語は慰めという意味です。多くの聖書学者たちは、エルコシュは、ガリラヤ湖周辺の町、エル・コシュ、北イスラエル、ガリラヤ地方と考えていますが定かではありません。
イエスは、幼少時代から公生涯を始められ、多くの時間をガリラヤ湖畔の町カペナウムで過ごされました。このカペ、 כּפר (村の意)ナホム חוּם (慰めの意)はナホムの村(慰めの村)という意味であり、この場所が預言者ナホムの出身地ではないかという推察もされています。
さらに、ナホム書の内容がユダ王国に深く関わる歴史的事実に関連して述べられていることから、ナホムの出身地エルコシュはエルサレムとガザ地区の中間地帯であるエレクセイであると唱える神学者もあります。
ナホムは記述のなかで、アッシリアの王シャルマナサルの軍司令官ラブシャケがユダ王国ヒゼキア王の時、エルサレムを攻めたことに言及し、ニネベの都が「主に対して悪事を計り、よこしまな事を勧める者が/あなたのうちから出たではないか。」(1章11)と述べています。
ニネベは神から送られた預言者ヨナの警告によって悔い改め裁きを免れましたが、明らかにその後ふたたび暴虐と残虐な侵略を改めず、さらに主なる神に対して異邦の神々と同列に生けるイスラエルの神、主にたいして暴言を吐き、主にたいする悪事とよこしまなことを勧める者が出てくるに至ったこと(紀元前722年頃、イザヤ書37章23-29参照)にたいしニネベが神からの裁きを避けることができないことが述べられています。
さらに、ナホムはエジプトのテーベ陥落(紀元前661年)と思われる事件についても起こったこととして言及していることから紀元前650年から紀元前620年頃、ユダ王国のマナセ、アモン、ヨシアが王であった時代に記されたと推測されます。
ナホム書をとおして、神の正しい裁きと聖なる神が悪と不従順な偶像の神に仕える者に必ず報われることがそのテーマとなっています。

鍵となる聖句: 「 主はいつくしみ深く、苦難の日のとりでである。主に身を避ける者たちを主は知っておられる。」(ナホム書1章7)
「 見よ。良い知らせを伝える者、平和を告げ知らせる者の足が山々の上にある。ユダよ。あなたの祭りを祝い、あなたの誓願を果たせ。よこしまな者は、もう二度と、あなたの間を通り過ぎない。彼らはみな、断ち滅ぼされた。」(ナホム書1章15)

       

概要:  

I. 取り返しのつかないニネベの破滅の宣告 (1章)

A. 神に敵対する者達への神の憤り、神に信頼する者への神の善 (1章:1-7)
B. ニネベへの非難宣告 (1章:8-15)

II. ニネベへの破滅と裁き (2章)

A. 神の裁きの結果、ニネベの圧倒的な破壊 (2章:1-7)
B. 神への敵対の結果起こる荒廃と恐怖 (2章:8-13)

III. ニネベの破滅と裁きの理由の宣告 (3章)

A. ニネベの破滅と裁きの理由の宣告 (3章:1-7)
B. 圧倒的な神の報復のとき (3章:8-19)


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