わたしたちの祝福を願われる神

( 第二歴代誌14章11、15章2、16章9)


アサ王は、王位に就くと異教の祭壇と高き所を取り除き、柱を砕き、アシェラ像を打ちこわし、民に主なる神を求めさせ、その律法と命令を行なわせました。さらに、彼はユダのすべての町々から高き所と香の台を取り除き、王国は平安を保ちました。


アサ王は、この圧倒的な敵の大軍によって侵略されそうになったとき、主に叫び求めて「主よ。力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたにあっては変わりはありません。私たちの神、主よ。私たちを助けてください。私たちはあなたに拠り頼み、御名によってこの大軍に当たります。主よ。あなたは私たちの神です。人間にすぎない者に、あなたに並ぶようなことはできないようにしてください。」 (歴代誌下14章11)と祈りました。 


わたしたちが、このことに心から信頼し、神の力により頼むとき、神は力をあらわしてくださいます。 

神にあっては、力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、変わりがないのです。
往々にしてわたしたちは、祈りや願いが、じぶんたちの知っている方法や理解できるやりかたで叶えられられることを期待し、問題解決の方法を神に委ねないで、自分の方法を神に押し付けていることさえ気が付いていません。
聖書の御言葉は、わたしたちのあらゆる具体的な問題や困難な状況を克服することのできる豊かな約束に満ちています。
神は、わたしたちの能力や理解をはるかに超えて、問題の大小にかかわらず最上の解決を与えることのできるお方です。


そこへ、神の霊がオデデの子アザルヤの上に臨み、アザルヤは、アサの前に出て行き、言った言葉が「アサおよび、すべてユダとベニヤミンの人々よ。私の言うことを聞きなさい。あなたがたが主とともにいる間は、主はあなたがたとともにおられます。もし、あなたがたがこの方を求めるなら、あなたがたにご自身を示してくださいます。もし、あなたがたがこの方を捨て去るなら、この方はあなたがたを捨ててしまわれます。」という警告の言葉でした。


神は、わたしたちの力や能力ではどうしようもない時だけ神を求めるのではなく、どのような場合にも常にわたしたちが神との交わりを持つことを望んでおられます。


わたしたちが主とともにいる間は、主はわたしたちとともにおられます。もし、わたしたちが生ける神を求めるなら、神はわたしたちにご自身を示してくださいます。もし、わたしたちが、この方を捨て去るなら、この方はわたしたちを捨ててしまわれます。

御子をわたしたちのために十字架に架けてまで、わたしたちを愛されている方を拒み、恵みの御霊を侮る者ことが、どんなに恐ろしいことか、わたしたちは知るべきです。

「恵みの御霊を侮る者は、どんなに重い処罰に値するか、考えてみなさい。
私たちは、『復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする。』、また、『主がその民をさばかれる。』と言われる方を知っています。
生ける神の手の中に陥ることは恐ろしいことです。」(ヘブル書10章29-31)

もし、わたしたちが、神を忘れ、神を捨て去るなら、神もわたしたちを捨ててしまわれます。
わたしたちが生ける神を求めるなら、主はわたしたちに出会ってくだり、主はわたしたちとともにおられます。

アサは、預言者アゼルヤの警告を聞いたとき、奮い立って、ユダとベニヤミンの全地から、また彼がエフライムの山地で攻め取った町々から、忌むべき物を除き、主の宮の前にあった主の祭壇を再興しました。
さらに、彼はユダとベニヤミンのすべての人々、および、エフライム、マナセ、シメオンから来て彼らのもとに身を寄せている人々を集め、心を尽くし、精神を尽くしてその父祖の神、主を求め、彼らは心を尽くして誓いを立て、ただ一筋に喜んで主を慕い求めました。
このため、主はユダ王国に安息を与えられ、アサの治世の三十五年は戦いがありませんでした。




繁栄し、財力にも勢いのあったアサ王は、神により頼むより、自分の能力と自分の計略により頼み、自分の力を誇り、予見者ハナニの忠告に激しく怒り、ハナニを投獄し、民のうちのある者を踏みにじりました。
アサ王の心は、このとき、神に叫び、神の計画と方法にすべて信頼し、神が大軍を打ち滅ぼしたときのことを忘れ、神から離れ自分の力、財力、計画に頼るものとなっていました。
このようなとき、神との交わりはなくなり、過去のものとなってしまいます。
アサ王の心は神との交わりから離れてしまいました。
アサ王は、北王国との一時的戦闘には勝ちを収めたようにみえましたが、神から離れ、神の無限の力により頼むことを忘れてしまいました。


この後アサ王は、足を病に犯されました。
しかし、彼は、病が激しくなっても病を癒す力のある全能の神により頼むことをせず、医者を求め、人の知恵によって病の癒しをもとめました。

アサ王は、最初その神、主の目に良しと見え、また正しいと見えることを行い、偶像を取り除き、先祖たちの神、天地創造の神を求めることを民に命じ、民に掟と戒めを守るように行わせました。
アサ王は、最初のスタートは、神、主がよいと見られ、御目にかなうことを行ないました。
さらに、ユダとベニヤミンのすべての人々、および、エフライム、マナセ、シメオンから来て彼らのもとに身を寄せている人々を集め、心を尽くし、精神を尽くしてその父祖の神、主を求め、心を尽くして誓いを立て、ただ一筋に喜んで主を慕い求めました。
しかし、治世が成功し、国が繁栄に向かうにつれ、アサ王は、自分を誇るようになり、自分の力、自分の財力、人の知識に頼るようになり、死ぬ間際には、よい終わりを迎えることができませんでした。




 
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