心を決めて完全に従う  

(申命記14章6-14)


荒野の旅は本来なら40年もの期間は、必要でなかったことがわかります。

民数記の13章にはモーセに率いられたイスラエルの民が、約束の地への境界地カデシュバルネアで、12人の斥候を送り、それらの斥候が約束の地を40日かけてあますところなく偵察した時のことが描かれています。

神の約束の地カナンを探って帰ってきた斥候たちの報告は、「そこは、まことに乳と蜜との流れる地、果物はたわわに実り、実り豊かな地、しかしその地に住む住民は強く、町々は堅固で非常に大きく、そこには巨人が住んでいる。」というものでした。
イスラエルの民は斥候として偵察をしてきたヨシュアとカレブの、「たとえ堅固な町々、巨人の住むところであっても神の約束は確かであり、攻め上るとき必ず勝利できる。」という言葉より、他の10人の斥候たちの「その地の住民は強く、巨人がいる、敵があまりにも多い」という言葉と、その言葉を聞いて状況に目を奪われ人々に悪くいいふらした人々の言葉によって、その世代の人々が死に絶えるまでの合計40年を荒野でさまよいつづけました。

神が約束され、その約束を受け取ることのできるすぐ近くまで来ても不信仰によってその約束を受け取らず死に絶えてしまったイスラエルの人達が大勢いたことがわかります。

この箇所は、その後イスラエルの民が約束の地を占領するに至り、すでに85歳になったカレブがヨシュアのところへ来て言った「わたしは全くわが神、主に従い通しました。」という言葉です。


「神の安息に入るべき約束がまだ存続しているにもかかわらず、万一にもはいりそこなう者が、あなたがたのなかから出ないように注意しようではないか。」という(ヘブル書4:1)警告はわたしたちにもあてはまります。
  
「肉に従う者は肉的なことをもっぱら考えますが、御霊に従う者は御霊に属することをひたすら考えます。 肉の思いは死であり、御霊による思いは、いのちと平安です。 というのは、肉の思いは神に対して反抗するものだからです。それは神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。 肉にある者は神を喜ばせることができません。」(ロマ書8:5-8)ともいわれているように、わたしたちは、自分の力で神の約束を得ようとしても、わたしたちの肉の思いによって状況に捉われ約束と平安を得ることができません。
わたしたちが神の救いを得ていというなら、「わたしたちの古い人はキリストと共に十字架に付けられた。それは、この罪のからだが滅びわたしたちが、もはや罪の奴隷となることのないためである。」(ロマ書6:6)ということを常に思い起こし、一瞬一瞬をあたらしいいのちの御霊の導きを選び取り人生を歩むことです。

わたしたちは古い肉にある自分を死んだものと見做す信仰がなければならないのに、多くのクリスチャンと自称する人々が古い罪の束縛に捉えられ、本当の自由と安息にはいらないのです。
使徒パウロは、救われた人たちに「だから地上の肢体、すなわち不品行、汚れ、情欲、悪欲、また貪欲を殺してしまいなさい。貪欲は偶像礼拝にほかならない。これらのことのために神の怒りが下るのである。」(コロサイ書3:5,6)と言っています。



イエス・キリストによって与えられている恵みと救いの時代の終わりの時に臨んでいるわたしたちにとって、栄光のイエスが言われている次の警告にもう一度耳を傾けましよう。
「 耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」』
また、ラオデキヤにある教会の御使いに書き送れ。『アーメンである方、忠実で、真実な証人、神に造られたものの根源である方がこう言われる。
わたしは、あなたの行ないを知っている。あなたは、冷たくもなく、熱くもない。わたしはむしろ、あなたが冷たいか、熱いかであってほしい。このように、あなたはなまぬるく、熱くも冷たくもないので、わたしの口からあなたを吐き出そう。
あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、乏しいものは何もないと言って、実は自分がみじめで、哀れで、貧しくて、盲目で、裸の者であることを知らない。
わたしはあなたに忠告する。豊かな者となるために、火で精練された金をわたしから買いなさい。また、あなたの裸の恥を現わさないために着る白い衣を買いなさい。また、目が見えるようになるため、目に塗る目薬を買いなさい。
わたしは、愛する者をしかったり、懲らしめたりする。だから、熱心になって、悔い改めなさい。
見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。
勝利を得る者を、わたしとともにわたしの座に着かせよう。それは、わたしが勝利を得て、わたしの父とともに父の御座に着いたのと同じである。
耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。』」(黙示録3章13-22)

わたしたちも、神に信頼し、心を決めて完全に従い、神の祝福の約束をあますところなく受ける者となりましょう。



 
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